aとtheの底力【英語】
aとtheの底力 津守 光太著
英作文を書く時、どの冠詞を使ったらいいのか迷うことがある。そんな時に読み返している本。
著者からのメッセージにも書いてあるがこの本は「勉強するぞ!」と身構えさせる本ではなく、読み物として気軽に読める感じ。
数えられるものにはa,an、既知のものにはthe、複数形はtheか無冠詞といった感じで、ぼんやりと理解していた冠詞について、そのルールを理論で納得させてくれる。
特に第10章の「病気と冠詞」の記述はおもしろかった。
病名は無冠詞であることが多いそうだが、なぜそうなのか、そして病名に冠詞がつく場合はどんな時か、というのを説明している。
例えば、病名としてのcancer(がん)は無冠詞で、腫瘍としてこの単語を使う時は、a canserとなる。
それに、流行っている病気にはtheをつけるが、流行っていない(話者や会話の相手にとって遠い存在になった)病気にはつけないというのも、理屈を知れば納得できる。
theをつけることで、今、流行っている病気というニュアンスを出すことができるのだ。
冠詞に特化した本。