猫と英語と後鼻漏

中学英語から独学で学び、現在、英検1級挑戦中。テキストの紹介や後鼻漏の話などをしています。読書や映画の話なども。

【読書】物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで/安達正勝著

物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで/安達正勝

タイトル通りフランス革命について書かれている本。

目次

序章  フランス革命とは

第一章 「古き良き革命」の時代

第二章 革命的動乱の時代へ

第三章 国王の死

第四章 ジャコパン政府の時代

第五章 恐怖政治ー革命政府の暗黒面

第六章 ナポレオンの登場

 

本書を読んだ理由は、「フランス革命についてなんにも知らないな」と思ったから。

(知ってたのはせいぜい、王様の首をギロチンで落としたことくらい)

あまりに知らなすぎたので「一冊くらいフランス革命について書かれている本を読まないとな」と思っていた時に、この本を見つけた。

結論から言うと、超面白い本だった。

この本のコンセプトがあとがきに書かれているので、少し引用させてもらう。

フランス革命とはどんな革命だったのか」をできるだけよくわかっていただくためにはどうしたらいいかを第一に、私なりの工夫をしつつ書き進めた。できるだけ「人間」を登場させるようにしたのも、そうした工夫の一つである。

 

ナポレオンやルイ十六世はもちろん、ロペスピエールやロラン婦人など多様な人物を通して、フランス革命について知ることが出来た。

本書を読んでいて、強く惹かれた人物は、死刑執行人サンソンと断頭台に消えた女性たちだった。

恐怖政治によって死刑が多発され、控訴・上告のない裁判で死刑が言い渡されたら、同日に刑が執行されるという狂った時代に命を落としていった人たちと、「家業だから」という理由で、死刑執行人という役割をしなくてはならないサンソンの苦悩を知ることで「革命」の暗黒面を感じることが出来た。

本書を読んでいる時に山田五郎さんのユーチューブチャンネルを見つけて、刺激を受けることが出来たのも幸いだった。

リンク先:山田五郎 大人の教養講座さんの公式チャンネル

www.youtube.com

この回の動画はフランス革命には直接関係はないんだが、フランス革命が起こる前(ルイ十五世の時代)のお貴族様の優雅で乱れた生活を描いた作品について解説されていて、「こりゃあ革命だって起こるわ」と納得した。