猫と英語と後鼻漏

中学英語から独学で学び、現在、英検1級挑戦中。テキストの紹介や後鼻漏の話などをしています。読書や映画の話なども。

【英語】英語「なるほど!」ライティング 通じる英文への15ステップ/遠田和子著 岩渕デボラ著【英作文】

英作文の書き方を学ぶために読んだテキスト

英語「なるほど!」ライティング 通じる英文への15ステップ/遠田和子著 岩渕デボラ著

このテキストは英作文の勉強を始めた頃に購入した本。

英文を書くための知識を教えてくれる。

英文を書くにあたって、まず主語をどう決めるかで悩んでいたので、”CHAPTER1の「英語では主語が大事ー隠れた主語を見つけよう」の内容はとても勉強になった。

”ここから市役所まで5分です”という内容を英訳するという例題があったのだが、5つの主語で英訳することが出来るのだ。

(アマゾンで本書の”試し読み”が出来るので、5つの主語が気になる方は確認してみて下さい)

自分はこの本を読んで、英作文を書く時、主語が思いつかずいつも似たような書き出しになってしまうのを改善することが出来た。

モノを主語にして”英語らしい”文を書く方法などが勉強になった。

 

あとJUSTやONLYなどの副詞の位置の話とか、受け身の表現の方が適している場合など、ライティングで気をつけることが載っている。


自分がいちばん参考になったのは、CHAPTER12、13の長い文章の書き方。

無意識に起承転結で文章を組み立てていて、”転”の部分が矛盾を生み、自分の主張に一貫性を持たせることが出来ていなかったのだ。

日本語と英語では文章の組み立て方が違うので、英作文のルールを知らないと文法も単語も完璧なのに、残念な英作文が出来上がることになる。

「起承転結」のルールで文章を組み立てるのが日本語なのだが、英語では”まず結論、そのあとにその結論に至った理由、最後にもう一度結論”の順で書く。

この手法をPREP手法というらしい(P:ポイント、R:理由、E:例、P:ポイント)。

この手法を意識的に使い英作文の練習をした。


本の目次

PART1 英語のセンテンスを組み立てる

CHAPTER1 英語では主語が大事 ー 隠れた主語を見つけよう

CHAPTER2 まずは主語を決める ー 主語は人、それともモノ?

CHAPTER3 能動態を使おう ー 弱い動詞から強い動詞へ

CHAPTER4 魔法の前置詞 ー 「前置詞は苦手」からの脱却へ

CHAPTER5 順番を考えて書く ー どっちが先でどっちがあと?

CHAPTER6 日本語の影響から自由に! ー 「ある」から「する」へ

PART2 アイデアを英語らしく表現する

CHAPTER7 英語はポジティブにいこう! ー 「否定」から「肯定」へ

CHAPTER8 具体的な言葉は伝わりやすい ー 「抽象」から「具体」へ

CHAPTER9 自信を持って言い切ろう ー 「あいまい」から「言い切り」へ

CHAPTER10 文は短いほうがわかりやすい ー 「冗長」から「簡潔」へ

CHAPTER11 和製英語には要注意 ー 「カタカナ語」から「本物」へ

PART3 センテンスからまとまった文章へ

CHAPTER12 英文はとにかく「結論が先」 ー 「起承転結」から抜け出そう

CHAPTER13 エッセイを書こう ー PREP手法

CHAPTER14 ビジネスレターを書こう ー 伝えたいことを明確に

CHAPTER15 Eメールを書こう ー 意図を正しく伝える方法

 

 

わかりやすくライティングのコツを教えてくれたテキストでした。

テキストの購入を考える時は、自分のレベルに合っているか、また知りたいものが載っているかを本屋などで確認されることをお勧めします。

【雑感】核攻撃について【読書】

核攻撃について

核攻撃と聞いたら”エノラ・ゲイ”しか思い浮かばなかったので反省し、ちょっと調べてみた。

家族に聞いたら「とりあえずこの本のこのページを読んだらいい」と言われ渡された本が”戦争映画でわかる戦略と戦術/大久保義信著”だった。

この本は60本の戦争映画について書かれている本。

博士の異常な愛情(1963年のアメリカ映画)”という映画説明のなかに”核の三本柱”という核攻撃についての記載がある。

そこを読むと”核の三本柱”とは冷戦時代のアメリカの核戦略のことらしい。

具体的には、ICBM大陸間弾道ミサイル)、戦略爆撃機SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の3つが”核の三本柱”とのこと。

今はこの3つの他に運搬車両兼起倒式発射機(TEL)というものがあり、地上や地下トンネル、鉄道を使って移動し核弾頭を搭載したミサイルを発射する仕組みらしい。


本当は弾道ミサイルの種類について調べたほうがいいんだろうけど、今はこれで止めておく。


最後に、参考に読んだ”戦争映画でわかる戦略と戦術”が面白かったので紹介しておく。

著者紹介によると、著者の大久保義信さんは月刊『軍事研究』の編集者。

本のコンセプトを説明するのに、本書から引用させてもらう。

”この本は、近代戦争の幕開けといわれる日露戦争を描いた『二百三高地』から、対テロ戦争あるいは、”新しい戦争”の有り様を描いた『アメリカン・スナイパー』まで、60本の映画を取り上げ、20世紀から21世紀初頭までの歴史、そして戦略や戦術の変遷を読み解こうと試みたものである。”

本の”はじめに”から引用。

自分が観た映画で、この本に載っているのは「アメリカン・スナイパー」と「ブラックホーク・ダウン」だけなのだが、ただ映画を観るのと、この本を読んでから観るのとでは映画の印象が違ったものになる。

(例えば、「ブラックホーク・ダウン」のデルタ・フォースとレインジャー部隊の違いとか)

映画説明の合間にあるミニコラムもおもしろい。


大久保さんの記事が載っている映画評論・情報サイト”BANGER!!!”さんへのリンクです。

www.banger.jp

ICBM発射テストの動画をリンクしておく。

リンク先:AP通信さんの公式チャンネル

www.youtube.com

ハロー張りネズミ/弘兼兼史著【好きな漫画】

ハロー張りネズミの中でも特に好きな話を2つ紹介したい。

 

まず15巻の”魔性の系譜”

主役は探偵の七瀬ゴロー、通称ハリネズミ

探偵ものなので犯罪の話が多いが、オカルトや時代劇などの回もあって面白い。

15巻に収録されている”魔性の系譜”は呪われた血のはなし。

ある日ハリネズミは、俳優の梓茂丸から「父親の死因を調べて欲しい」と依頼される。

父親も、祖父も50歳で死んでいるので、なにか遺伝的な原因があるのではないかと考えたのだ。

ハリネズミは依頼を引き受け、戸籍のある徳島県に行く。

そこで分かったのは、クライアントの父親も、その父親も、そのまた父親も自殺していたのだ。

ハリネズミは調査をすすめ、恐るべき事実にたどり着く…!!

 

つづいて18巻に収録されている”いざなう光”

”いざなう光”は地球外生命体のはなし。

UFOのやらせ番組を制作するディレクター矢尾板は、真夜中に山の中を一人で歩く少年を見かける。

その少年は矢尾板の目の前で上空に現れた”光の玉”の中に吸い込まれていった。

矢尾板は少年の家族、隣近所の住民たちとともに少年を捜索するが見つからない。

いつのまにか少年は布団に戻って寝ていたのだ。

父親が「どこに行ってたのだ」と問うと「お山のてっぺんにいた」と言う。

矢尾板は少年の布団にあった岩石を持ち帰り、ハリネズミにどの地方の岩石か調べて欲しいと依頼する。


いやー、ハロー張りネズミはほんとにおもしろい。

AMAZONの”お支払いの利用承認が得られませんでした”の件

AMAZONの”お支払いの利用承認が得られませんでした”の件

いつも通りAMAZONで買い物をしたら、2日後に下記内容のお知らせが届いた。

”お支払いの利用承認が得られませんでした”

”この注文の支払いについて承認が得られなかったことをお知らせいたします。

入力した名前、有効期限、または郵便番号が銀行の情報と一致しないと、カード発行元が支払いを承認しない場合があります。

4日以内に有効なお支払い情報に更新いただけない場合、誠に勝手ながら、ご注文をキャンセルさせていただきます。”

 

キンドルにこのお知らせが来て、そのあとアマゾンのサイトを開き”アカウントサービス”から”メッセージセンター”を選択し、もう一度お知らせの内容を確認した。

最初に思ったことは「クレジットカードを不正利用されたんだろうか」ということだった。

しかしクレジットカード(VISA)のサイトで利用履歴を確認しても、自分が使った履歴しかない。

支払いが滞ったこともない。

「よく分かんないな」と思い、クレジット会社のコールセンターに電話をする。

 

コールセンターに連絡したところ「利用承認が下りなかったという履歴は確認出来ました」と言われる。

不正利用の形跡はないとのこと。

承認処理はシステム的に行われているらしいが、最近AMAZONのショッピングに関して基準を厳しくしているらしい。

電話をしたことで、visa側の確認が取れたため、利用承認が下りたとのこと。

で、AMAZONのサイトに戻り、支払い方法を更新(同じカードを選択し直しただけ)し、無事購入することが出来た。


自分の場合はVISAカード側の基準で利用承認が得られなかったけど、不正利用の被害に遭っているとかで利用承認が得られない方もいると思うので、支払い情報を確認のうえ、カード会社に確認したほうがいいと思います。

以上です。

【好きな映画】フロム・ダスク・ティル・ドーン

フロム・ダスク・ティル・ドーン

1996年制作のロバート・ロドリゲス監督の作品

脚本はクエンティン・タランティーノ、主演はジョージ・クルーニー

この映画はたぶん深夜のテレビ放送か、レンタルビデオ屋で借りて観たんだと思うんだけど、なんの予備知識もなく観たもんだから衝撃を受けた。

途中まで極悪兄弟に目をつけられた親子(父親と姉と弟)の話と思って観ていたら、突然展開が変わって「???」状態になったこと覚えている。

オジリナルの予告編を見ても話の流れを教えているから、観客を驚かせることが目的じゃないんだろうけど、もしこの映画に興味を持たれる方がいるのなら、予備知識無しに観ることをお勧めしたい。

クエンティン・タランティーノ(極悪兄弟の弟役で出演)ってやばい人の役が似合うんだね。

【小説を読もう!】極星から零れた少女/七沢またり著

個人的にお勧めの「小説を読もう!」作品。

極星から零れた少女/七沢またり著

親戚に騙され借金で首が回らなくなった両親は、10歳のステラ(主人公)を道連れに無理心中を図る。

母親に首をしめられ気を失ったステラは、目覚めた時、魂の記憶を取り戻す。

魂の記憶とは停滞と退屈に苛まれながら、人間を見守もっていた長い日々のこと。

退屈な日々の中で、ステラはずっと刹那的に生きる人間に憧れていた。

記憶を取り戻したステラは、両親の遺体を前にして悲しむよりも「人生を10年も無駄に過ごしてしまった」と嘆く。

弱い者は搾取され、強い者が甘い汁を吸う糞みたいな町で、ステラは人間であることを楽しみながら生きていく。

 

この著者が描く主人公は不思議な魅力があるのだが、この物語のステラも同じ。

ナウシカのように優しく正義感がある人物ではなく、バカに容赦なく、弱者にも冷徹な目を向ける。

魔術が使えるところはチートなのかもしれないが、虚弱だし、なにより”前の”ステラに引きずられてトラウマを抱えたり、歳相応に感情のコントロールが出来なくなる。

怪しい儲け話に飛びついた父親も悪いと言いながらも、父親を侮辱されると腹を立てたり、父親の残した小さな雑貨店に執着したりする。

冷酷無比な人間かというと、そんなこともなく(かといって優しくもない)、複雑な性格が魅力的な主人公。

 

この作品を読んだ最初の感想が「この人文章うまいな。プロになれんじゃないの」だった。

あとで知ったのだが、すでに作品がいくつも書籍化されている方だった。

この作品はまだ書籍化されていないが、「死神を食べた少女」とか「火輪を抱いた少女」とか出版されているので、ご存知のかたも多いと思う。

どの作品もとてもおもしろいのでお勧め(書籍化された作品も”小説を読もう!”に公開されている)。


この作品へのリンクです。

https://ncode.syosetu.com/n4468cs/

末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる/ひるなま著【好きな漫画】

末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる/ひるなま著

タイトルの通り、大腸ガンを患った著者の経験を描いた闘病記。

なにも知らず、なにも考えず読み始めたのだが、すぐに内容に引き込まれて最後には泣いていた。


著者が病院に行ったキッカケは生理痛の異様な激しさ。

紹介状を出されて、大きな病院に行ってあれよあれよと検査検査検査。

”いざ手術”となると、今度は入院費用や入院について、また麻酔科医による手順の案内など説明ラッシュ。

そして手術後の入院生活に、セカンドオピニオンの話、抗がん剤治療の話などすごく濃い内容だった。


この本を読んで色々なことを思い出した。

自分も紹介状出されて、手術が必要だと言われてから検査検査でお金がどんどん出ていったなーとか。

入院したら麻酔のリスクとか、輸血のリスクとかの説明を受けて、同意書にサインしたなーとか。

家族が夜中に救急のお世話になって、そのまま手術になった時の不安とか混乱とか色々な気持ちが蘇ってきた。


病気のはなし以外に身につまされるものもあり、著者のひるなまさんは大した人だと思う。


著者の経験を描いてくれているんで、リアルだし情報量も多くよい本だと思う。

なによりも著者の姿が”うさぎ”で描かれているのがかわいかった。


病気は突然にやってくるもの。

読んでおいて損はないと思います。

(著者は虐待サバイバー。家庭内暴力の描写があります)