【好きな映画】フロム・ダスク・ティル・ドーン
フロム・ダスク・ティル・ドーン
1996年制作のロバート・ロドリゲス監督の作品
脚本はクエンティン・タランティーノ、主演はジョージ・クルーニー。
この映画はたぶん深夜のテレビ放送か、レンタルビデオ屋で借りて観たんだと思うんだけど、なんの予備知識もなく観たもんだから衝撃を受けた。
途中まで極悪兄弟に目をつけられた親子(父親と姉と弟)の話と思って観ていたら、突然展開が変わって「???」状態になったこと覚えている。
オジリナルの予告編を見ても話の流れを教えているから、観客を驚かせることが目的じゃないんだろうけど、もしこの映画に興味を持たれる方がいるのなら、予備知識無しに観ることをお勧めしたい。
クエンティン・タランティーノ(極悪兄弟の弟役で出演)ってやばい人の役が似合うんだね。
【小説を読もう!】極星から零れた少女/七沢またり著
個人的にお勧めの「小説を読もう!」作品。
極星から零れた少女/七沢またり著
親戚に騙され借金で首が回らなくなった両親は、10歳のステラ(主人公)を道連れに無理心中を図る。
母親に首をしめられ気を失ったステラは、目覚めた時、魂の記憶を取り戻す。
魂の記憶とは停滞と退屈に苛まれながら、人間を見守もっていた長い日々のこと。
退屈な日々の中で、ステラはずっと刹那的に生きる人間に憧れていた。
記憶を取り戻したステラは、両親の遺体を前にして悲しむよりも「人生を10年も無駄に過ごしてしまった」と嘆く。
弱い者は搾取され、強い者が甘い汁を吸う糞みたいな町で、ステラは人間であることを楽しみながら生きていく。
この著者が描く主人公は不思議な魅力があるのだが、この物語のステラも同じ。
ナウシカのように優しく正義感がある人物ではなく、バカに容赦なく、弱者にも冷徹な目を向ける。
魔術が使えるところはチートなのかもしれないが、虚弱だし、なにより”前の”ステラに引きずられてトラウマを抱えたり、歳相応に感情のコントロールが出来なくなる。
怪しい儲け話に飛びついた父親も悪いと言いながらも、父親を侮辱されると腹を立てたり、父親の残した小さな雑貨店に執着したりする。
冷酷無比な人間かというと、そんなこともなく(かといって優しくもない)、複雑な性格が魅力的な主人公。
この作品を読んだ最初の感想が「この人文章うまいな。プロになれんじゃないの」だった。
あとで知ったのだが、すでに作品がいくつも書籍化されている方だった。
この作品はまだ書籍化されていないが、「死神を食べた少女」とか「火輪を抱いた少女」とか出版されているので、ご存知のかたも多いと思う。
どの作品もとてもおもしろいのでお勧め(書籍化された作品も”小説を読もう!”に公開されている)。
この作品へのリンクです。
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる/ひるなま著【好きな漫画】
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる/ひるなま著
タイトルの通り、大腸ガンを患った著者の経験を描いた闘病記。
なにも知らず、なにも考えず読み始めたのだが、すぐに内容に引き込まれて最後には泣いていた。
著者が病院に行ったキッカケは生理痛の異様な激しさ。
紹介状を出されて、大きな病院に行ってあれよあれよと検査検査検査。
”いざ手術”となると、今度は入院費用や入院について、また麻酔科医による手順の案内など説明ラッシュ。
そして手術後の入院生活に、セカンドオピニオンの話、抗がん剤治療の話などすごく濃い内容だった。
この本を読んで色々なことを思い出した。
自分も紹介状出されて、手術が必要だと言われてから検査検査でお金がどんどん出ていったなーとか。
入院したら麻酔のリスクとか、輸血のリスクとかの説明を受けて、同意書にサインしたなーとか。
家族が夜中に救急のお世話になって、そのまま手術になった時の不安とか混乱とか色々な気持ちが蘇ってきた。
病気のはなし以外に身につまされるものもあり、著者のひるなまさんは大した人だと思う。
著者の経験を描いてくれているんで、リアルだし情報量も多くよい本だと思う。
なによりも著者の姿が”うさぎ”で描かれているのがかわいかった。
病気は突然にやってくるもの。
読んでおいて損はないと思います。
(著者は虐待サバイバー。家庭内暴力の描写があります)
大学入試 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編/大矢 復著【英語】
英検の英作文対策に使っていたテキストの紹介
大学入試 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編/大矢 復(おおやただし)著
購入したきっかけは英検の試験内容に、英作文問題があったからだった。
自分の考えをいきなり英語で書くなんて出来ないので、まず和文英訳で勉強しようと思いこのテキストを見つける。
疑問文が苦手なわたしは、この本の一番最初の項目が疑問文の作り方だったので「これだ!」と思い即購入。
著者が”はじめに”で記してあるのだが、疑問文の作り方を分かっていない人は意外に多いらしい。
一番最初の例題は”あなたは朝食に何を食べますか”という短いセンテンス。
これを私は英訳することが出来なかった。
本の最後のほうにある”入試問題にTry!”にある問題以外は短い例文で、ストレスが少ない。
上に書いた疑問文の作り方から関係詞の使い方、比較文や仮定法の使い方など66の文法を解説している。
あと問題数が多いのも親切。
本書にも例題や復習問題、実際に入試に使用された問題が載っているが、別冊「例題暗唱文例集(付属のCD使用)」に132問載っている。
英文の組み立て方を学びながら、英作文を書きたい方におすすめの本。
(購入する前に本屋などで内容を確認し、いまの自分に合った難易度かどうか確認することお勧めします)
【読書】資本主義の終焉と歴史の危機/水野和夫著
資本主義の終焉と歴史の危機/水野和夫著
タイトル通り資本主義の終わりについて書かれている本。
この本を読むまで資本主義が終わるなんて考えたこともなかったので、おもしろかった。
システム(経済にしろ社会体制にしろ)が変わって行く時にどんなことが起きてきたのか、著者はこの本の中で”長い16世紀”の話を例に出し説明している。
”長い16世紀”は1450年〜1640年の期間を指し、今の低金利の状態と同じように、投資してもリターンが得られない状態が長く続いたそうだ。
詳しくは本を読んで欲しいのだが(もしくはアマゾンのレビューを読む)、儲けることが出来なくなった資本家は海を支配し、新たな空間(半ば略奪的な貿易をする空間)を広げたイギリスに投資先を変えて繁栄した。
「資本主義は政府による介入(労働規制の緩和ではなく強化をするとか、タックスヘイブンをなんとかするとか)がないと、まずいことになるのではないか?」とぼんやり考えていたが、この本はそのぼんやりした考えを理論建てて説明してくれた感じ。
あと「金融緩和しても株式市場の数字が良くなるだけで、生活は楽にならない」という感覚をここ数年持っていたのだが、その原因についても本に書かれている。
この本を購入するきっかけになった動画をリンクしておく。
videonewscom(ビデオニュース・ドットコム)さんのYou Tubeの公式チャンネルへのリンクです。
【読書】南海トラフ/山岡耕春(やまおかこうしゅん)著
南海トラフ/山岡耕春(やまおかこうしゅん)著
本のタイトル通り、南海トラフに焦点を当てた本。
176ページという新書でありながら、南海トラフのことはもちろん、東北地方太平洋沖地震のことやプレート地震のメカニズム、巨大地震に誘発されるかもしれない富士山噴火、群発地震などが書いてあり内容が充実していると思う。
個人的に読むのがつらかったのが、「第2章 最大クラスの地震」の「3 そのとき、何が起きるのか」と「第3章 津波、連動噴火、誘発地震」の「1 広域津波災害」の部分、それと「第4章 被害予測と震災対策」の「1 政府の被害想定を読み解く」の部分。
(予想される被害について書かれているので、つらくて休みながら読んだ)
東京だとこれくらい揺れることが予想されるとか、静岡だと外洋沿いだから津波の被害が大きくなるよとか、海抜ゼロメートル地帯で堤防が決壊したらどうなるか、とか書いてある。
「第4章 被害予測と震災対策」の「1 政府の被害想定を読み解く」では、予想される被害の内訳が記されている。
愛知だと揺れによる全壊が○棟とか、液状化被害が○棟とか記してあるのだが、読んでいるとその被害の大きさに感覚が麻痺してくる。
終章の「それでも日本列島に生きる」は、この列島に住む人々には無視してはいけない現実があるんだと教えてくれる。
該当地域の人だけでなく、出来るだけ多くの人に読んで欲しい本。
この本を読むきっかけとなった、日本記者クラブで著者の山岡さんが講演している動画をリンクしておく。
YouTubeの日本記者クラブ公式チャンネルへのリンクです。
【英語】総合英語 フォレスト 6th edition
英語を独学で勉強するにあたってテキストを紹介
総合英語フォレスト 6th edition 石黒昭博監修
英語を勉強し始めて、初期の頃にお世話になったテキスト。
私の場合、フォレストで勉強するのではなく別のテキストでつまずいた時にフォレストを開いていた。
フォレストの素晴らしいところは、基本的な内容を幅広く網羅しているところ。
解説は分かりやすく、例文は豊富。
すごく親切なテキスト。
「品詞の種類と働き」の説明から「自動詞と他動詞」の説明、「否定語と否定の範囲」の説明など、とにかく内容が充実している。
独学で勉強する自分にとってフォレストは「親切で丁寧な先生」だった。
自分が使用したのは6thだが、新しいバージョンも出ているようです。