【読書】資本主義の終焉と歴史の危機/水野和夫著
資本主義の終焉と歴史の危機/水野和夫著
タイトル通り資本主義の終わりについて書かれている本。
この本を読むまで資本主義が終わるなんて考えたこともなかったので、おもしろかった。
システム(経済にしろ社会体制にしろ)が変わって行く時にどんなことが起きてきたのか、著者はこの本の中で”長い16世紀”の話を例に出し説明している。
”長い16世紀”は1450年〜1640年の期間を指し、今の低金利の状態と同じように、投資してもリターンが得られない状態が長く続いたそうだ。
詳しくは本を読んで欲しいのだが(もしくはアマゾンのレビューを読む)、儲けることが出来なくなった資本家は海を支配し、新たな空間(半ば略奪的な貿易をする空間)を広げたイギリスに投資先を変えて繁栄した。
「資本主義は政府による介入(労働規制の緩和ではなく強化をするとか、タックスヘイブンをなんとかするとか)がないと、まずいことになるのではないか?」とぼんやり考えていたが、この本はそのぼんやりした考えを理論建てて説明してくれた感じ。
あと「金融緩和しても株式市場の数字が良くなるだけで、生活は楽にならない」という感覚をここ数年持っていたのだが、その原因についても本に書かれている。
この本を購入するきっかけになった動画をリンクしておく。
videonewscom(ビデオニュース・ドットコム)さんのYou Tubeの公式チャンネルへのリンクです。