タイム・リープ あしたはきのう/高畑 京一郎著【タイムリープもの】
タイムリープもの
タイム・リープ あしたはきのう/高畑 京一郎著
主人公の翔香(しょうか)はいつもどおりに起きて学校に行き授業を受けるが、あることに困惑する。
翔香にとって”今日”は月曜日のはずなのに、授業内容も火曜日のものだし、クラスメートも”今日”は火曜日だというのだ。
月曜日の記憶がない翔香は、友達に「自分は昨日、学校に来たか」尋ねたところ「来た」という。
混乱しながら帰宅した翔香はなにか記してないかと日記をめくる。
日記には自分の筆跡で”クラスメートの若松君に相談しろ”と書いてある。
親しくもないクラスメートの名前が出てきてますます混乱する翔香だったが、日記の内容にしたがい翔香は若松君に話しかける。
非常に面白いタイムリープもの。
タイムリープものでよくある毎日”今日”をくり返すパターンではなく、あるきっかけでランダムに時間を行き来する設定がおもしろい。
混乱しそうな設定なのに、若松君を通して読者にタイムリープの設定を説明しているのでストレスなく読めた。
伏線がたくさんあり上下巻読み終わった後、また上巻に戻って「そうゆうことか!」と楽しむことができる小説。
タイムリープものが好きな方におすすめです。